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執筆者の写真iruha

人類愛善会公開講座開催(2019.10.06)

2019年10月6日、講師に古川龍桃(りゅうとう)・生命山(せいめいざん)シュバイツァー寺副住職を招き『娘として・冤罪死刑囚を支援する父母の背中を追って50年』と題して、人類愛善会公開講座を亀岡の大本みろく会館3階ホールで開催した。

生命山シュバイツァー寺は、教誨師(きょうかいし)だった古川泰龍(たいりゅう)師(1920-2000)が二人の死刑囚の冤罪再審運動の拠点として1973年に熊本県玉名市に開山。龍桃師は泰龍師の娘として50年以上にわたって運動を支えてきた。

二人の死刑囚とは、1947年に起きた強盗殺人事件「福岡事件」で主犯とされた西武雄さんと、その共犯とされた石井健治郎さんのことで、西さんは1975年に処刑されるまで一貫して無実を主張し、「叫びたし寒満月の割れるほど」とその無念の思いを句に残している。

過去6回の再審請求もことごとく裁判所に棄却され、石井さんもすでに他界し事件の関係者がいなくなった今、現行の法律では再審請求をすることはできない。しかし、龍桃師は、妹の龍衍(りゅうえん)師と、弟で寺の代表・龍樹(りゅうじ)師とともに、今は亡き父母が生涯をかけてきた再審運動の灯火を消さないように、病軀(びょうく)をおして活動を続けている。

講座の様子は下記の動画サイトで閲覧できる。(木村且哉)




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